東京に慣れるまで / Shizuku Yoi(Official Audio)

満員電車、広告の顔、急ぎ続ける東京。
誰かになろうとして、少し息が浅くなる日々のことを歌いました。
配信リンク:https://bit.ly/3Z1WJnW

この曲は、「東京に慣れるまで」という時間の中で、
無理に上手くやらなくてもいい、
自分の歩幅でいてもいい、そう思えた瞬間を切り取った一曲です。

都会での生活は、寂しいと言うほどでもなく、
平気だと決めるほど強くもない。
その曖昧さのまま、今日を終わらせていく夜があります。

この街のリズムに追いつくまでは、私は私のままで。
呼吸だけは、急がせずに。

眠る前や、帰り道、何も考えたくない時間に、
流すように聴いてもらえたら嬉しいです。

A song about living in Tokyo,
trying to keep your own pace
before the city becomes routine.

You don’t have to be strong.
You don’t have to catch up.
Just breathe.

#東京
#ShizukuYoi
#JapaneseIndie
#JPop
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#TokyoLife
#CityPop
#BedroomPop
#ChillMusic
#lyricvideo

———

lyric

満員電車
広告の顔
誰も
私を知らない

イヤホン越し
東京が
今日も
急いでる

追いつかなきゃって
歩いてるだけなのに
どうしてか
呼吸が早くなる

「慣れた?」って
聞かれるたび
答えを後回しにした

この街のリズムに
追いつくまでは
私は私でいたい

上手くやれない
日があっても
それを隠したくない

寂しいって
言うほどじゃない
平気だよって
決められないだけ

コンビニの
窓に映った
少し疲れた私の顔
都会っぽくなった気もするし
何も変わってない気もする

帰る場所は
あるはずなのに
帰りたい場所は
まだなくて

夜の信号が
青になる瞬間
それだけは
ちょっと好き

この街の歩幅が
合うまでは
無理に笑わなくていい

誰かの速さに
合わせなくていい
私の呼吸でいい

この街が日常に
なるまでは私は私のまま

ビルの隙間
見上げた空は
思ったより
遠くて

それでも
今日を終わらせるには
十分だった

東京に慣れるまで
このままでもう少し

8件のコメント

  1. Lyricは概要欄に。
    ✍短編小説

    満員電車の中で、私はいつも少しだけ息を浅くする。
    理由はない。ただ、広告の中の整った顔たちに囲まれていると、自分の輪郭が曖昧になる気がするだけだ。
    誰も私を知らないし、私も誰のことも知らない。イヤホン越しに流れる音楽と、東京の急ぎ足だけが、やけにリアルだった。

    追いつかなきゃ、と思う。
    でも、それは誰に対してなのか、いつからそう思っているのか、はっきりしない。ただ歩いているだけなのに、呼吸だけが先に乱れていく。
    「慣れた?」と聞かれるたび、私は曖昧に笑って、答えをポケットの奥にしまう。後で出せばいい、と思いながら、結局そのまま忘れてしまう。

    コンビニのガラスに映った自分の顔は、少し疲れて見えた。都会っぽくなったような気もするし、何も変わっていないような気もする。
    どちらが正しいかはわからない。ただ、昔よりも自分の顔を長く見るようになった。それだけは確かだった。

    帰る場所は、たぶんある。
    でも、帰りたい場所は、まだ見つからない。夜の交差点で信号が青に変わる瞬間だけ、少し胸が軽くなる。
    理由はわからない。進んでいいと、誰かに許された気がするからかもしれない。

    この街のリズムに、まだうまく乗れない日がある。
    上手くやれない日もある。寂しいと言うほどじゃないけれど、平気だと言い切るほど強くもない。
    だから私は、無理に笑わないことにした。誰かの速さに合わせる代わりに、自分の呼吸を確かめるように歩く。

    ビルの隙間から見上げた空は、思ったよりも遠かった。
    でも、不思議とそれでよかった。今日を終わらせるには、その距離感がちょうどよかったから。

    東京に慣れるまで、私はこのままでいる。
    もう少しだけ、立ち止まりながら。

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