ワカコ酒シーズン2・エピソード2「素敵な出会い」

仕事帰りの夕方若子は少し早めに仕事が 片付いたことに気分を良くしながら街を 歩いていた。今日はどこで飲もうかな? そんな独り言をつぶやきつつ気の向くまま ロジへと入っていく。ふと視線の先に 小さなワインバーが目に入る。木の扉 落ち着いた明り。そして静かな雰囲気。 ここ初めて見るお店だな。ちょっと気に なる。若子はそっと扉を開けた。中は 温かく穏やかな空気が流れていた。 カウンターにはグラスを磨くマスターが 1人。若が軽く餌釈するとマスターも 優しく微笑む。いらっしゃいませ。お好き な席へどうぞ。若子はカウンター席に座り 、ワインリストを見つめる白ワインを グラスでお願いします。かしこまりました 。マスターが丁寧にグラスへ注いだ白 ワインは淡い黄金色。一口飲むと爽やかな 酸味とフルーティーな香りが広がる。わあ 、さっぱりして美味しい。若子は思わず方 を緩めた。ワインに合わせてマスターが 進めてくれたのは色取りの良い全菜 プレート。 アマハム、チーズ、オリーブ、スモークサーモン 1 つずつ丁寧にもられており、どれも輝いて見える。若子はまず生ハムを一口、塩がちょうど良く、ワインとの相性が完璧。 うん。 これは相性抜群だな。次にチーズを味わう。口の中でふわりと溶け、濃厚な香りが広がる。そこにまたワインを一口プシュ。 これは贅沢。その時カウンターの橋に座っ ていた女性が若子に微笑みながら 話しかける。ここのお店初めてですか?あ 、はい。フラッと入ってみたんです。上品 で落ち着いた雰囲気のその女性は常連客の ようだった。ここ料理もワインも本当に 素敵なんですよ。季節ごとのおすめもあっ て、私はよく来るんです。そうなんですね 。すごく居心地がいいお店ですね。若子も 自然と笑顔になる。女性は赤ワインを傾け ながら行った。1人で飲むのもいいけど、 こうやって偶然の出会いも悪くないですよ ね。はい。確かに若子は胸の中が温かく なるのを感じた。いつも通りの1人のはず が今日は少し違う。偶然の会話、ゆったり 流れる時間、心地よい店内の音全部が新鮮 だった。マスターが次に出してくれたのは 小さな丸いグラタン。トロトロのホワイト ソースが湯気を立て、焼き色が食欲をそる 。若子はスプーンで1口に運ぶ。うん。 暑いけど美味しい。優しい味。ワインと グラタン。これもまた相性が抜群で思わず 若子は目を閉じて味わう。カウンターの 女性は笑いながら言う。そのグラタン。私 も大好きなんですよ。こんなに美味しい なんて。これはまた来たくなりますね。 時間はゆっくりと流れ。若子は知らぬ間に 心が軽くなっていく。知らない場所で知ら ない誰かとか交わす温かい言葉。それは 若子にとって小さな宝物のようだった。 クラスのワインを飲み干しながら若子は心 の中でつく。今日の出会い。なんか素敵 だったな。会計を済ませて外に出ると夜風 が優しくを撫でた。町のりがく揺れ若子の 足取りも自然と軽くなる。またあのお店に 行こう。うん。素敵な時間だった。プシュ 。

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