【有村架純】“諦めない女優”の作り方—積み重ねが連れてきた神瞬間を初告白

17歳で上京し、俳優の道を歩み始めた有村架純は、いまや挑戦を日常に変える“諦めない女優”だ 兵庫で育った少女が東京で掴んだ最初の扉は、緊張と期待がせめぎ合う現場だった 2010年、テレビ朝日『ハガネの女』でドラマ初出演を果たし、静かな炎が確かな光へと変わり始めた 2015年には映画『ストロボ・エッジ』『ビリギャル』が公開され、等身大の熱量が観客の胸に届いた 『ビリギャル』では日本アカデミー賞優秀主演女優賞・新人俳優賞をW受賞し、努力が証明へと姿を変えた 2021年『花束みたいな恋をした』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞し、静謐さと強さの頂に立った NHK大河ドラマ『どうする家康』でも芯のぶれない存在感を刻み、時代劇の画面に呼吸を吹き込んだ フジテレビ『海のはじまり』では波のように寄せては返す心の揺らぎを、繊細な眼差しで掬い上げた 映画『ちひろさん』や『花まんま』でも、日々の温度に寄り添う芝居で、観る者の生活と地続きになった 芸歴15年、彼女はまだゴールを知らないまま、次の景色を探し続けている だが完璧に見える背中にも、折れそうになる瞬間は確かにあった 25〜27歳の頃、もう自分から出せるものがないかも、という影が心に落ちた 考える暇もなく目の前の仕事をただ乗り越える日々に、呼吸が浅くなるのを感じていた 一旦止まりたいのに止まれない、その焦燥が言葉を失わせた 転機は映画『前科者』だった 苦しい物語は精神力を試し続けたが、そこでお芝居が楽しいという感情を再発見した 暗闇の奥で見つけた小さな灯りが、再び進むための道標になった 以降、ポジティブにトライできる領域が自然と広がっていった 思い入れのある作品が、自分の内側の扉をもう一度開けてくれた 今年32歳になり、20代とは違う悩みが形を変えて現れた この世代になると、仕事ができて当たり前という空気が先回りしてくる 任されるのは光栄なのに、もうできるよねという雰囲気が時に孤独を連れてくる 叱られる機会が減り、自分で気づき、自分で見出すフェーズの厳しさに震える夜もあった それでもある日、長く支えてくれたスタッフの言葉が胸の中心に届いた 「有村さん、諦めずに本当によく頑張ってるね」と その一言で、ひとりじゃないと知る温度が全身に広がった 諦めずに使命を全うし続ければ、結果は必ず追いついてくる 年齢を重ねても見てくれる人はいる、その事実が心の姿勢を正してくれた 前を向く視線が、もう一度未来のピントを合わせ直した 映画『ブラック・ショーマン』の現場は、続ける面白さを体感で思い出させてくれた 伊藤淳史とは『ビリギャル』以来の再会で、塾講師と生徒から婚約者同士へと関係性が反転した 同じ相手でも全く違う役柄で再会できることに、役者を続ける醍醐味が詰まっていた 福山さんとは初共演で、合間に劇中のマジックを教わる不思議な時間が流れた 長く見てきたスターと同じ画面に立つ現実に、「この世界線、なんだ?」と何度も胸の内でつぶやいた 場数を踏んでもプレッシャーは消えない、むしろ更新されていく 現場を楽しむより不安が先に立つタイプで、手が震えるほど緊張する日もある 役が報われるように全うしないと、と必要以上の責任を背負ってしまう自分も自覚している 周囲はそこまで求めていないかもしれないが、この緊張が芝居に良い影を落とすこともある プレッシャーがなくなれば緩んでしまいそうで、それが怖いから踏ん張る 仕事には必ず乗り越えどきがある、と何度も言い聞かせている その先にいい景色が待っていると分かっているのに、ここで退くのはもったいない 普段の自分では無理をしない、けれど現場では「ここぞ」で筋肉を使う人でいたい だからこそ、生活の基礎体力を整える“取捨選択”を始めた 【取】のひとつはキッチンに立つ時間を作ること コンディションが悪いと前向きさも自信も失われるから、生活の輪郭を丁寧に整える 料理をして、掃除をして、整理整頓をして、暮らしのリズムを身体に戻す インプットにも貪欲で、インタビュー記事をよく読む 本気で何かに向き合う人の言葉は、自分のモヤモヤを代弁してくれることがある 作品も好き嫌いせず観るが、ホラーだけは積極的に選ばない 幽霊が怖いわけではない、ただ突然驚かされる感覚が性に合わないからだ 【捨】は無理をやめること、自分からかけ離れたことをしないと決めたこと 以前、自然体で周囲を巻き込むのが上手な俳優と共演し、その姿勢に救われた経験がある 同じように振る舞おうとしたが、元々ムードメーカーではない自分に違和感が芽生えた 頑張りすぎると輪郭がぼやける、その瞬間に気づいてブレーキを踏んだ 本番以外では無理をしない、けれど現場で大切にしている所作は持ち続ける 口角を上げる、小さな会話で空気をほどく、そして相手の名前を呼びかける 「○○さん、どうですか?」と名前で声をかける、その一言が場を柔らかくする 仕事が続くと気持ちは研ぎ澄まされ、日常まで刃のようにシャープになる このままでは削れてしまうから、意図して何もしない時間をつくる ゆっくり起きて、食べたいものを食べ、観たいものを観る お香はリフレッシュのマストアイテムで、白檀の落ち着きに心がほどける フランキンセンスの透明感が、思考の角を丸く撫でてくれる 気持ちが丸くなったと思えたら、会いたい人たちに会いに行く 好きな人と過ごす時間が、乾いた心に水を注ぐ それだけで驚くほどリセットできて、また前を向ける KASUMI ARIMURAという名前には、静けさの中に潜む芯の強さが似合う 緊張しやすい性格は15年経っても変わらないが、その繊細さが芝居の解像度を上げてきた 光を浴びるほど影は濃くなる、だからこそ影の扱い方が重要になる 折れそうな時期を知っている人は、他人の痛みの居場所も知っている 『前科者』で取り戻した「楽しい」という感情が、いまの挑戦を支える根になる 『ブラック・ショーマン』で再発見した継続の面白さが、次の扉を押し開ける力になる 伊藤淳史との役柄の反転は、積み重ねた年輪が新しい表情を生む証明になった 福山さんから受け取ったマジックは、物語に必要な遊び心を思い出させてくれた 期待が当たり前に変わる30代で、孤独を受け止める胆力が育っていく 「もうできるよね」という空気に、静かに「まだ伸びるよ」と返す準備はできている 叱られない代わりに、自分で自分を育てる時代が来た 問いを自分に向け、正解のない道を歩く覚悟を固めた 無理をやめるのは諦めることじゃない、本当の自分を守ることだ 笑顔の角度を少し上げるだけで、現場の温度は確かに変わる 名前で呼びかける一言が、関係を一本の糸で結び直す 生活を整えることは、表現の土台を固める最短ルートだ キッチンの湯気や掃除の所作が、役の呼吸に不思議とつながっていく インタビューの一節が、見落としていた心の取っ手になってくれる ホラーを選ばないのも、自分の集中を守るための取捨選択だ 静けさを選ぶ勇気は、喧騒に勝る強さを持つ 緊張で震える手は、まだ挑んでいる証拠だと受け入れた プレッシャーは敵ではない、輪郭をくっきりさせる相棒だ 乗り越えどきの痛みを知っているから、越えた先の景色を信じられる 観客はその瞬間の透明さを見逃さない、だから嘘はつけない 役が報われるように全うする、その誓いが背筋を伸ばす 評価や受賞に救われた夜もある、けれど支えてきたのは日々の積み重ねだ 期待に応えるためでなく、役に誠実であるために今日も準備する シャープになった心をお香で一度丸くして、余白からもう一度熱を起こす 好きな人たちと笑った帰り道に、次の台本の最初の一行がふっと見える 諦めないという選択は、派手ではないが最も強固だ 歩幅は小さくても、止まらなければ物語は進む 17歳の上京で始まった旅路は、いまも更新され続けている 2010年の初出演から今日まで、光はにじみ広がり、色を増した 2015年の飛躍も、2021年の頂も、すべては現在地に通じる点と点だ そしていま、32歳の視界に開けるのは、期待ではなく意思で選ぶ未来だ 孤独も不安も抱えたまま、画面の向こうの誰かに手を伸ばす その手がいつか届くことを信じて、今日も台本を開く 静かな炎は消えない、むしろ酸素を得て強くなる 生活を整え、心を整え、現場で解き放つ それが有村架純の“諦めない女優”の作り方だ そして明日もまた、積み重ねが連れてくる神瞬間を待っている 動画をご覧いただきありがとうございます最新の動画や関連トピックの情報をご覧いただくには、チャンネル登録をお願いいたします

【有村架純】“諦めない女優”の作り方—積み重ねが連れてきた神瞬間を初告白

17歳で上京した有村架純は、2010『ハガネの女』で初出演、2015『ストロボ・エッジ』『ビリギャル』で躍進し、『ビリギャル』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞・新人俳優賞を受賞。2021『花束みたいな恋をした』で最優秀主演女優賞、NHK『どうする家康』や『海のはじまり』『ちひろさん』などでも存在感。
25〜27歳には「もう出せるものがないかも」と心が折れかけたが、映画『前科者』でお芝居の楽しさを再発見し転機に。32歳となった今、任されて当たり前という空気に孤独を覚えつつも、スタッフからの「諦めずに頑張ってるね」という一言でひとりではないと実感し、前を向けた。
『ブラック・ショーマン』では伊藤淳史と『ビリギャル』以来の再会、関係性が反転し続ける面白さを実感。緊張しやすくプレッシャーを抱えつつも、【取】はキッチンに立ち生活を整えること、【捨】は無理をしないこと。休日は白檀やフランキンセンスのお香で心を丸くし、英気を養う。
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