三味線を弾く前に知っておきたい『月の巻』の情景

あ月の牧えこれはですね実は長歌の月派 牧江の境っていうま組局の一部なんですよ えっと1827年10年ですかね江戸の 志村座で演されたものです作が2代目桜 作曲は4 代目六郎元々はあの歌舞伎吹きの踊り諸殺 のために作られた曲なんですねなるほど 月の巻いくらいですからテーマはやっぱり 秋ですよねの通りです では早速その上景の世界にこう入ってきましょうかえっと舞台は大御国今の滋賀県殺りにあった地の玉摩川っていう場所だそうですね ああはいはいの玉摩川 ここは昔から萩戸の名所として有名だったとか ええ若なんかにもよく読まれた場所ですね時代はあの火星期 184年から1830 年くらい江戸の蜂の文化がこう1 番華やかだったそんな頃です気がありますよね へえ登場人物はですねえっと五点に使える女中さそれから白いたっつけまこれは裾しぶった動きやしい墓ですけどそれを履いて黒い潤干をかぶった市長と呼ばれる男性が 2人ま雑用係かりのな役所ですかね なんかその時代の空気感目に浮かぶようです 初演の時には7 代目市川男十郎とかそういう当時のスター役者が待ったっていう記録もあるんですよね そうなんですよ その花さっていうのは曲のどの辺りに1 番こう現れている感じですか うんやはり全体の音用でしょうかねサ線もそれからお配太鼓とか粒脳とか比較的高温域でこう華やかな響きを持ってるんですよ特にあの中盤で天長してさらに明るく賑やかになる部分があるんですね これはもしかしたら月が一層高く空に登って場の雰囲気が盛り上がっていく様子なんていうのを荒らかしてるのかもしれませんね なるほどじゃあ具体的にこうどんな景色が見えてくるんでしょうか?月明かりとか皮面とか秋の草とか まさにそれです銀色の月光がキラキラと川面や土手に咲いてるま秋草なんかを照らしている 住んだ秋の夜空には月がぽっかり浮かんでて水面にもその影が移ってるそんな状況ですねだけじゃなくてあの菊の花の描写なんかも歌詞に出てきますよ 資料を呼んでいると互感で感じられる描写がすごく豊かだっていうのが印象的で聴覚四角はもちろんですけど嗅覚ですか?香り そうなんですそこが面白いところで萩ぎに はあのほかな甘い香りがあったと言われ ますし菊の香りもねさらに想像を広げると 秋の夜のちょっと知った土の匂いとか あるいはもしかしたら誰かがお香でも炊い ていたかもしれないそういう香りも感じ られたかもええ香りを ええでこの香りをじゃあ音でどう表現するかって考えると例えばフレーズとフレーズの間にほんの少しだけ意識的に間を取ってみるとかあるいはあえてある部分の音を柔らかくこう匂いつような感じで引いてみるとかどうでしょう ええ面白いですね 香りを音にするですか?じゃあ資格的な描写例えばその突きがかりが切らめく様子っていうのは ああそれなら例えば特定の短い音符をですね他の音よりも少し高質な歯の当て方でカツンとでかつあまり響きを残さないように引いてみるとかそうすると冷たくてさえたる月光のその瞬間的ならめきみたいなものが表現できるかもしれませんね 音の輪郭をこうはっきりさせるイメージです なるほど具体的ですね触とか気配っていうのもありましたよね夜のひんやりした感じとか虫の声とか ええ夜に濡れた草のあのちょっと冷たい感じそれから虫が飛びかう少し肌寒いような空気感 これもね例えば音の立ち上がりをこう少し 柔らかくしてみたり逆にすっと消えるよう な音の処理をしてみたりそういうのでその 気配みたいなものを表現できるかもしれ ない歌詞にもほらコーロギーとか松虫とか 秋の虫の名前が出てきますしねそれから秋 の夜長に寄せるちょっとした恋心とか 円結びへの願いなんかも歌われてて 演子定めて偽かけなんてつっぽい感じと どこか懐かしい感じがこう一緒になってる この微妙な感情の入れをグラデーション で表現してみるのもすごく面白いと思い ますよなるほどなあ上景描写とあと楽しむ のがこの曲の思考なんですね なんかこうストーリーを追っていくっていうよりはその場の空気感とか美しさそれからちょっとしたっぽさとか遊び心みたいなものを味わう感じなんですね まさにそういうことだと思います というわけで今回は長々月の巻の背景にある系というものをちょっと深く掘り下げてみました 単に学法王だけじゃなくてあの空の夜の空気感であるとか萩の香り月光のめきそれから登場人物たちの生き遣いそういったものをこう想像しながら寂線に向かうことであなたの引つきの巻きはきっともっと豊かで深みのあるものになるんじゃないでしょうか さてここでですねこれを聞いてくださっているあなたに 1つ問いかけです 次にこの月の巻きを聞くあるいはご自身で 演奏するという時にですね今日話したの中 のどのディテール例えば香り色光音その場 の空気感どれでもいいんですがそれを あなたは特に意識してご自身の音で表現し てみたいと思いますか是非ねご自身の感覚 でちょっと探求してみて欲しいなと思い ますこの動画がいいなと思ったら チャンネル登録とグッドボタンをお願いし

【三味線と暮らす週末通信】
毎週土曜ひる12時、YouTubeの投稿を更新しています。
近況やイベント情報はこちらから ▶ https://m.youtube.com/@shamisen_to_uta/community

ちょっとした出来事やお知らせも添えて、お届けしています。
どうぞお気軽にお立ち寄りください。
**************************************
長唄『月の巻』解説
1. 概要と歴史的背景
概要
•正式名称: 月雪花蒔絵の盃 (つきゆきはなまきえのさかずき)
•ジャンル: 長唄 (ながうた) – 長い歌物
•初演: 1827年 (文政10年) 3月、江戸・市村座
•作詞: 2代目桜田治助 (さくらだ じすけ)
•作曲: 4代目杵屋六三郎 (きねや ろくさぶろう)
•成立時代: 化政期 (1804~1830年) の江戸
•用途: 歌舞伎の所作事 (しょさごと – 所作込みの舞踊) の舞踊曲として作られた
•主題: 「月」=秋の風情を強く感じさせる。歌詞には秋の草花や虫が多く登場し、月夜の情景が想起される。
•主要モチーフ: 萩 (はぎ) と月
歴史・時代背景
•化政期の江戸の世相を反映しており、鹿島踊りなどが取り入れられている。
•当時の歌舞伎舞台で人気役者 (例: 団十郎、三津五郎家) が演じ、豪華絢爛な演目として評判になった。
•初演時には七代目市川團十郎や五代目尾上菊五郎 (後の三津五郎) が踊りを披露したとされる。

2. 登場人物と舞台設定
•登場人物: 御殿女中 (ごてんじょちゅう – 宮中や大名家に仕える女官)、仕丁 (しちょう) 2名。
◦仕丁: 中流武士の軽い奉公人役。白い袴 (たっつけばかま) に黒い烏帽子 (えぼし) という出で立ちで、高位の人物に仕える雑用係。
•舞台設定: 近江国野路 (おうみのくに のじ、現・滋賀県草津市付近) の玉川 (たまがわ)。
◦古くから萩の名所・月の名所として和歌に詠まれた景勝地。特に秋の月見で知られる。
◦観客は、月光に照らされた川面や土手の萩、秋草が一面に咲き乱れる里山の風景を想像する。

3. 想像される風景・町並み
•月の下で鮮やかに色づく秋景色が描かれる。
•要素: 月光に照らされた川面、土手の萩、一面に咲き乱れる秋草、澄んだ夜空の月、水面に映る月影、紅葉 (もみじ)、黄色い菊 (キク) の花など。
•東京国立博物館の『玉川六景図』展説明にも、野路の玉川に「菊や萩、紅葉など秋の風情」を感じさせるモチーフが多いとある。
•舞台上では、木々に囲まれた農村風景、稲穂が実る畦道 (あぜみち)、虫籠 (こかご) を手にした侍女 (女中) の姿など、当時の近江 (琵琶湖周辺) の田園風景が目に浮かぶ演出が想定される。

4. 歌詞の内容と感情
•詳細な詞章が存在し、豊かな情緒表現がちりばめられている。
•冒頭: 「野路の玉川 萩越えて…」と歌われ、野路の玉川に咲く萩に月を重ね、仕丁たちの晴れやかな装いを称える。
•続く詞章: 水面に映る月影、虫の鳴く夜 (蟋蟀 (こおろぎ)、松虫 (まつむし)、蛍 (ほたる) など)、秋の夜長に寄せる恋心や結婚成就への祈りが詠まれる。
•例: 「縁し定めて二世掛け 香りの嬉しさに…」 (訳: 千種 (ちぐさ) 結びのように永遠に結ばれるように香りを喜ぶ) という一節は、遠い昔からの恋慕と縁結びへの願いを表しており、艶 (なま) めかしさと郷愁が同居した叙情性を感じさせる。
•中盤以降: 「井手 (いで) の山吹 (やまぶき)」「津 (つ) の国 卯の花 (うのはな)」「武蔵 (むさし) の調布 (ちょうふ)」「野田 (のだ) の千鳥 (ちどり)」など全国6ヵ所の名所と秋草が列挙され、六玉川 (ろくたまがわ) や古典歌謡を踏まえた雅やかな言葉遊びが続く。
•全体: 物語性よりも情景描写と掛詞 (かけことば – 重言・洒落言葉) を楽しむ趣向で、聴く者を秋の風物と男女の色模様が絡み合う幻想的な世界へ誘う。

5. 五感の演出
•音 (聴覚):
◦三味線と囃子の音色は華やかで、全体に音域が高い。
◦演奏中盤で調が変わり、一段と明るく賑やかになる。
◦出囃子としても用いられるため、太鼓や鳴り物 (大鼓、小鼓、能管など) を伴った囃子は終始派手に入り、曲を盛り上げる。
◦快活に響く拍子音と三味線の軽快な調べが、秋の夜の静けさを和らげるように耳に届く。
•光 (視覚):
◦舞台照明や背景美術は、満月の銀色の光が川面や草むらに当たって揺らぐような情景を描く。
◦御殿女中や仕丁の振るう扇や傘、衣装にも月明かりが反射し、金銀の地模様がきらめく。
◦暗闇の中で浮かび上がる虫籠や萩の花、遠景の里山など、観客は月の下で色づく秋景色を視覚的に想像する。
•香り (嗅覚):
◦秋の草木の香りが感じられる。
◦野路の玉川の萩はほのかな甘い香りを放ち、菊の名も歌われることから菊の香りも想起される。
◦屋外の祭りや神事を思わせるため、かすかに香炉や線香の煙、野草の土の匂いも連想され、秋風に乗った野花の香りが漂うような情感が醸し出される。
•触覚・気配 (触覚・温度・風):
◦夜露に濡れた草に触れたときのひんやりした感触、秋の虫たちが飛び回る肌寒い宵 (よい) の空気が感じられる。
◦時折吹くそよ風が衣擦れ音を立て、月光に包まれながら演者の衣服や扇が微かに揺れ動く様子も想像できる。
◦演目に伴って高揚する拍手や客席のざわめき、冬に近づく肌寒さも、観る者の五感に響く。

6. 使用場面と演出意図
•元来の用途: 歌舞伎舞踊の伴奏曲 (出囃子) として作られた。舞台上で踊り手が登場する際や、幻想的な舞踊場面の音楽として演奏される。
•当時の演出: 御殿や野外の月見会といった設定で用いられ、演者が「月の下で華やかに舞う」様子を引き立てた。
•現在の用途: 公演や邦楽の会で独立した長唄曲として披露されることもある。
•落語での使用: 落語家の出囃子 (入場音楽) として用いられることが多い (例: 春風亭百栄、春風亭鯉枝)。シンプルな三味線だけの演奏でも、「月夜に繰り広げられる優雅で洒脱な世界」を聴衆に喚起させる効果がある。
•演出意図: 文政期の江戸を背景にした雅やかな長唄であり、舞台美術、歌詞、音楽構成のすべてが「秋の月夜とそこに集う人々」という一つの美しい情景を描き出すよう意図されている。観る者は月明かりに照らされた野原や川辺に、舞い踊る仕丁たちの華やかな姿と、虫の音が響く静かな秋の夜の風情を想像することが期待される。

——————————————————————————–
確認クイズ
1.長唄『月の巻』が初演された年と場所を記してください。
2.『月の巻』の正式名称を記述してください。
3.『月の巻』はどのような用途のために作られましたか?
4.『月の巻』のタイトルが示す季節は何ですか?
5.『月の巻』の主要なモチーフとなっている秋の草花は何ですか?
6.『月の巻』の舞台設定とされている場所はどこですか?
7.『月の巻』に登場する、白い袴と黒い烏帽子を身につけた人物は何と呼ばれますか?
8.『月の巻』の歌詞では、どのような動物の鳴き声が秋の夜長を演出していますか?
9.『月の巻』の音楽を構成する主要な楽器は何ですか?
10.現在、『月の巻』は歌舞伎以外でどのような用途で演奏されることがありますか?

——————————————————————————–
クイズ解答
1.1827年 (文政10年)、江戸・市村座です。
2.『月雪花蒔絵の盃』です。
3.歌舞伎の所作事における舞踊曲として作られました。
4.秋の季節です。
5.萩(はぎ)が主要なモチーフです。
6.近江国野路の玉川です。
7.仕丁(しちょう)と呼ばれます。
8.蟋蟀(こおろぎ)、松虫(まつむし)、蛍(ほたる)などの虫の鳴き声です。
9.三味線と囃子(たいこ、大鼓、小鼓、能管などの鳴り物)です。
10.落語家の出囃子(入場音楽)や、独立した長唄曲として披露されることがあります。

——————————————————————————–
考察のためのエッセイ課題
1.長唄『月の巻』における「月」というモチーフは、歴史的背景、舞台設定、歌詞の内容においてどのように多層的な意味合いを持って描かれていますか。具体的な描写や表現に触れながら論じなさい。
2.『月の巻』が歌舞伎の舞踊曲として成立した背景と、当時の人気役者がこの演目を演じたことの意義について説明しなさい。現在の使用場面である落語の出囃子としての機能との共通点や相違点も考察しなさい。
3.野路の玉川という具体的な地理的空間が、『月の巻』の情景描写や感情表現にどのように影響を与えていますか。和歌や古典歌謡との関連性にも触れながら論じなさい。
4.『月の巻』は、歌詞における掛詞や言葉遊びを通じて、聴き手にどのような詩情や情緒を喚起させていますか。具体的な例を挙げ、物語性よりも情景描写を重視する本作の特徴を分析しなさい。
5.『月の巻』において、視覚、聴覚、嗅覚、触覚といった五感がどのように複合的に用いられ、秋の月夜という情景を豊かに描き出していますか。それぞれの感覚に訴えかける具体的な表現について論じなさい。

——————————————————————————–
用語集
•長唄 (ながうた): 日本の伝統音楽の一つで、主に歌舞伎の伴奏音楽や演奏会用の独立した楽曲として演奏される。長い歌詞と三味線、囃子を用いた音楽形式。
•所作事 (しょさごと): 歌舞伎の演目形式の一つで、台詞劇とは異なり、舞踊や振り付けが中心となる。物語を舞踊で表現する。
•化政期 (かせいき): 江戸時代の後期、文化 (1804-1818) と文政 (1818-1830) 年間を合わせた時代。江戸を中心とした町人文化が栄えた。
•御殿女中 (ごてんじょちゅう): 宮中や大名家などに仕える女官のこと。
•仕丁 (しちょう): 中流武士の軽い奉公人や、高位の人物に仕える雑用係。歌舞伎では特定の装束で表現される。
•たっつけ袴 (たっつけばかま): 江戸時代に武士などが着用した袴の一種。膝から下が細くなっているのが特徴。
•烏帽子 (えぼし): 和装の際に男性が被る冠の一種。平安時代以降、身分によって様々な種類がある。
•野路の玉川 (のじのたまがわ): 近江国 (現・滋賀県) にあったとされる玉川の一つ。古くから萩の名所、月の名所として知られ、多くの和歌に詠まれた景勝地。
•六玉川 (ろくたまがわ): 日本各地に存在する玉川のうち、特に和歌などで名所として知られる六つの玉川のこと。野路の玉川はその一つ。
•掛詞 (かけことば): 同音異義語や多義語を利用して、一つの言葉に二つ以上の意味を持たせる修辞法。和歌や長唄などでよく用いられる。
•詞章 (ししょう): 歌舞伎や長唄などの歌詞のこと。
•洒落言葉 (しゃれことば): 洒落やユーモアを含んだ言葉。

Leave A Reply