【家庭に眠る戦争記録】「風土病マラリアにやられ困ったが…」 妻と息子へ…戦地ビルマからの手紙【戦後80年】
戦後80年となる今年、視聴者の皆さんから戦争に関する記録を募集したところ、多くの情報をお寄せいただきました。その中から今回は、戦地から送られた手紙を大切に保管する家族を取材しました。「いまを、戦前にさせない」ために、受け継いだ思いとは?
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■亡くなる8か月前「お前も和雄も元気でいると…」
情報を寄せてくれたのは、愛媛県松山市に住む野間雄司さん(52)。見せてくれたのは…。
野間雄司さん(52)
「これが僕のおじいちゃんです」
軍服姿の男性は、野間さんの祖父・誠一さんです。
戦争が始まるまでは繊維関係の仕事をし、妻・光子さんと暮らしていました。しかし、息子の和雄さんが生まれて間もない、1943年の6月に陸軍に徴兵され、当時日本が占領していたビルマ(現ミャンマー)に派遣されたといいます。
そして、日本の敗色が濃厚になった1945年5月。誠一さんは、戦闘中、腹部に砲弾の破片を受け戦死しました。31歳でした。
亡くなる8か月前、誠一さんが戦地から家族に送った手紙が、今も残されています。
誠一さんが送った手紙
「長い間、便(たより)が出来なかった お前(妻)も和雄も元気でいると思っている」
■“父とのつながりを感じられる”唯一のもの
誠一さんが送った手紙
「俺も今は益々元気回復しつつあるが ビルマの風土病マラリアに一寸(ちょっと)やられ 一時は困ったが今は心配いらぬ」
「俺の今居る所はビルマでも涼しい所で 今は毎日夕方になると雨が降る」
「お前の便で砂糖をあげているが あまり無駄にせぬ様 物は残して置けば役に立つからね」
「お前(妻)も和雄も身体を大切に 無理をするな 昭和十九年九月二三日」
戦場に散った誠一さん。息子の和雄さん(82)にとって、手紙と写真は“父親とのつながりを感じられる”唯一の物だと話します。
■「父の胸に抱かれてみたい」息子が戦後80年に思うこと
誠一さんの息子 野間和雄さん(82)
「(父親からの手紙は)ありがたいけど、それよりも生きていてくれた方が、もっとありがたい」
──80年前に戻れたら?
誠一さんの息子 野間和雄さん(82)
「父親の胸に抱かれてみたい。第一抱かれたことがない。父親も抱きたかったと思う」
あの戦争から80年。いまを、戦前にさせないために…。
誠一さんの息子 野間和雄さん(82)
「戦争というのは…無残なもの。戦争なんか二度とやってもらいたくない」
今回、私たちに情報を寄せてくれた、孫の雄司さんは…。
■孫やそのさらに後世に… それが祖父の“生きた証し”に
誠一さんの孫 野間雄司さん(52)
「僕の子どもたちも、またそのさらに後世にまで伝わっていく。それがおじいちゃんの“生きた証し”になるのかなと」
戦場から送られた一通の手紙。戦後80年たった今、世代を超えて受け継がれています。
◇
森圭介キャスター
「『お父さんに抱かれてみたい』。それすらもかなわなかったということに、本当に胸が締め付けられる思いになりますね」
桐谷美玲キャスター
「手紙を読むと、私がいま家族と一緒に生活できていることに感謝しないといけないと感じました。あの戦争で何があったのか、どんな苦しみがあったのかをしっかり知って、伝えていかないといけないですし、今の平和を考え続けないといけないと感じました」
◇
広島・長崎に原爆が投下され、戦争が終わって80年となります。戦争をした国に生まれた私たちが、二度と戦争を繰り返さないという「誓い」の意味を改めて考えます。情報提供サイト
[https://www.ntv.co.jp/sengo80/info.html]で資料や証言を募集しています。
(2025年3月27日放送「news every.」より)
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