【根津甚八×妻・仁香】美談の裏の22年──それは愛の奇跡か、15年の残酷な犠牲か
昭和・平成の銀幕を駆け抜けた名優・根津甚八。2016年に彼が69歳でこの世を去ったとき、世間は彼を22年間支え続けた15歳年下の妻・仁香さんの「愛の美談」としてその最期を報じました。しかし、22年という歳月のタイムラインを冷徹に紐解くと、そこにはおよそ「幸福」という言葉だけでは片付けられない壮絶な現実が隠されていました。
結婚生活のわずか7年後に訪れた眼病、人生を決定づけた自動車死亡事故、そして重度のうつ病。外部の人間を一切拒絶する夫を守るため、仁香さんは足の複雑骨折や不安神経症を患いながら、たった一人で「密室のワンオペ介護」を続けることになります。世間が「貧乏くじ」と冷ややかな目を向ける中、彼女が40代でインテリアの仕事を始め、経済的自立を果たした本当の理由とは何だったのか。
美談という言葉で消費されがちな夫婦の軌跡から、一人の女性としての尊厳と昭和・平成の介護の孤独に迫るドキュメンタリー。
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