「高額カメラを朝ドラ初導入し…」ヒロイン・高石あかり『ばけばけ』世界戦略のための“2つの異色さ”

「高額カメラを朝ドラ初導入し…」ヒロイン・高石あかり『ばけばけ』世界戦略のための“2つの異色さ” ’25年度後期の朝ドラ『ばけばけ』NHKが9月29日にスタート。まだ2週間しか経っていないのに早くも朝ドラ史において、稀有な輝きを放ち始めている。 今回の朝ドラは、明治時代の島根県・松江を舞台に怪奇文学作品集『怪談』などで知られる明治の文豪・小泉八雲ラフカディオ・ハーンの妻・セツを俳優・高石あかり22が演じ、江戸から明治へと変貌を遂げる時代を生き抜いた夫婦を描く異色作である。 ではなぜ『ばけばけ』が、“異色作”と呼ばれているのか。その「第一の理由」は、明治時代初期という混沌の時代をドラマの舞台に選んだことにある。 日本の近現代史を見つめてきた朝ドラでは、第二次世界大戦の戦時下に生きるヒロインを描くことが多かった。 前作の『あんぱん』、そして去年放送された『虎に翼』でも戦争に翻弄されるヒロインの苦悩が描かれてきた。1961年に産声を上げた朝ドラは「あの戦争を忘れてはならない」という重い十字架を背負わされてきたのである。 ではなぜ『ばけばけ』は、明治初期の日本を朝ドラの舞台に選んだのか――。 そこには明治時代を切り開いた、渋沢栄一の生涯を描いた大河ドラマ『青天を衝け』’21年を手掛けたプロデューサー・橋爪國臣氏と演出・村橋直樹氏の秘めた思いがあった。 「『青天を衝け』を手掛けた2人が、制作統括・チーフ演出として再びタッグを組んだのが今回の『ばけばけ』です。今作では大河ドラマでは描くことができなかったカオスの時代に歴史の潮流に飲み込まれ、うまく波に乗れなかった人たちがどう生きたのか。そういった市井の人たちの生き様を描くことで、分断が進む今の世の中で“生きづらさ”を抱える人たちに届くものがあるに違いない。そんな思いからこの企画をスタートさせています」制作会社プロデューサー しかしその道のりは、思った以上に険しいものだった。 明治初期のセットを一から作らなければならず、カツラや衣装におカネがかかる。そして何より、制作する大阪放送局は大河ドラマを制作しておらず、時代劇を経験しているスタッフも少ない。こうした問題をひとつひとつ解決していく過程で『ばけばけ』チームは、さらなる大きな壁にぶち当たる。 「明治初期の松江には、現代の日本人が失ったどこか懐かしいと感じる幻想的な風景がありま

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