東野圭吾『透明な螺旋』を徹底解剖
さあ、今回はですね、ひどの敬さんの超 人気シリーズガリレオの記念すべき第10 作透明な螺線をがっつりと掘り下げていき たいと思います。シリーズの大きな ターニングポイントとも言えるこの作品、 実はファンの間では最高傑作だっていう声 といやこれはもはやガリレオじゃないって いう声で評価が真立つに割れてるんですよ 。一体何がそうさせているのかその謎に 一緒に背っていきましょう。 そうなんですよ。これ長年のファンの間で 本当に評価が分かれてるんです。深い人間 ドラマに思わず泣いてしまったなんていう 絶賛の声もあれば僕らの知ってるあの天才 ガリレオはどこに行っちゃったのみたいな 戸惑いの声も少なくないんですね。じゃあ 一体なぜなのか。今回のこの解説でこの 評価が分れている謎そのものを解き明かし ていきたいと思います。この評価の別れ目 を理解するためにはですね、まずこの透明 な螺線がこれまでのガリレオシリーズが 持っていた、まあ、ある種のお約束みたい なものをどう変えてきたのかっていう ところを知る必要があるんですよ。これ までのガリレオシリーズといえば、 やっぱり何と言っても物理現象を鮮やかに 使った科学トリックでしたよね。でもこの 透明な螺線はその焦点をガラっと変えて 登場人物たちの過去とか秘密つまり人間 ドラマの方に大きく家事を切ったんです。 クールでここの天才物理学者が家族と 向き合う1人の人間になる。まさにこの 変化こそが今回の最大のポイントと言える でしょうね。では物語の各となる実験その ものをちょっと見ていきましょうか。 もちろんネタバレは最小限にしますんで、 この後の議論に必要な部分だけお伝えして いきますね。事件は暴走で男性の遺体が 見つかることから始まります。で、彼と 同棲していた恋人も行方が分からなくなる と操作を進めていくとなんとあの湯川の 名前が浮かび上がってくるんですね。と、 ま、ここまではいつものガリレオっぽいん ですけど物語はここから単なる犯人探し じゃ終わらないんですよ。あっという間に 無償の愛であるとか家族の絆といった もっとエモーショナルなテーマへと深く 深く潜っていくことになります。そうなん です。この小説の本当のミステリーは事件 の真層だけじゃない。むしろこれまで ほとんど語られることのなかった主人 公uk床は学自身の過去なんです。これ こそがファンがマップ立つに別れた最大の 理由と言っていいでしょうね。いやあ、 ここでですね、長年のファンがえって思わ ず声に出しちゃうような事実が次々と 明らかになるんですよ。あの湯川がなんと 実家に戻って認知症のお母さんの介護をし てる。さらに物語の確信部分では彼自身も 全く知らなかった出の秘密まで暴れて しまうんです。常に論理的で他人とは距離 を置いてきたあの天才が初めて見せる人間 的でちょっとい。これは本当に衝撃的でし た。そして極めつけがこのセリフですよ。 人は誰も1人では生きられない。いや、 信じられます。シリーズが始まってから約 20年。ずっと論理と理屈の世界に生きて きたあの床科学がついに人との繋がりの重 さ、大切さを認めたんです。この一言に彼 の長い旅地とこの作品で起きた変化の全て が詰まっていると言っても大げさじゃない と思いますね。ではいよいよ本題です。 なぜこれほどまでに評価が分かれてしまっ たのか小賛の声と戸惑いの声それぞれを 具体的に見ていきましょう。これがまさに 表利一体なんですよね。湯川の人間的な 深まりを素晴らしい成長だって捉える ファンもいれば出世の秘密については いやいやあまりに唐突で後感が強いんじゃ ないっていう声もある。また感動的な人間 ドラマを絶賛する声のすぐ隣にはシリーズ の大名刺でもある科学トリックがないこと へのこれぞガリオっていう総害感がない なあみたいな物足りなさがあるわけです。 つまりある人にとっては最高の長所が別の 人にとっては最大の欠点になってしまう そんな構図が見えてきますよね。この作品 の意図を理解する鍵、それはもしかしたら タイトルそのものに隠されているのかも しれません。読者の皆さんの分析の参考に しながらこの象徴的なタイトルの意味を ちょっと分解してみましょう。まず これはもうDNAの二重螺線構造。これで 間違いないでしょう。物語の根っこにある 血のつがり。そして親から声と受け継がれ ていく。逃れることのできない絆とか鳴 そういうものを象徴しているんだと思い ます。で、次に透明なここがね、本当に 面白いんですよ。ちょっと考えてみて 欲しいんですけど透明なもってそれ自体に は色がないじゃないですか。光をどう通す かとか背後に何があるかで見え方が決まり ますよね。つまり遅延っていう動かせない 事実でさえそれを見る人の立場とか感情に よって全く違う真実として移るんだ後絶対 的な真実なんてものはなくて真実は人の数 だけ存在するんだよっていういや作者の 深いメッセージがこの一言に込められてる んじゃないでしょうか。盾、事件、登場、 人物、そして論争の敵と色々分析してき ましたが、最終的にこの本はあなたにとっ て買の一冊なのかどうか最後の結論を出し ていきましょう。もしあなたが科学 トリックよりも登場人物の心の動きに深く 共感するタイプならこの本は間違いなく 買いです。特に長年ユかがという キャラクターを見守ってきて、彼の人間的 な側面をもっと知りたいなって願っていた 方にはもうこれ以上ない贈りもになるはず です。逆にですね、ガリレ用といえば やっぱり物理学を使った超絶トリック でしょうという方、あるいはクールで ロジカルな謎解きを求めている方にとって はちょっと物足りなく感じてしまうかも しれませんね。今回は論理では割りきれ ない人の心が主役なので初期作品のような スカッとする総快感を期待すると少し 読み心地が違う可能性があります。つまり 一言でまとめるとこういうことなんじゃ ないでしょうか。透明な螺線とはこれまで ガリレオシリーズが挑んできた物理学の パズルからもっと複雑でもっと答えのない 人間の心のパズルへとその焦点を移した 物語なんです。名探偵が最後に解き明かす べき最大の謎は目の前で起きた事件では ない。うん。彼自身なのかもしれませんね 。この透明なら線はそんな深い問いを ガリレオというキャラクターを通して 私たちに投げかけているそんな作品なんだ と思います。今回の解説は以上です。
東野圭吾『透明な螺旋』を徹底解剖
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