連続ドラマW「テミスの求刑」 shot #tvドラマ #ドラマ #映画
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【仲里依紗】WOWOW連続ドラマW「テミスの求刑」コメントムービー
WOWOWの連続ドラマW「テミスの求刑」は、雫井脩介の同名小説を原作とした社会派サスペンスで、母親を殺された女性検察事務官が、真相を追い求めていく物語です。まず感じたのは、「司法」という冷徹なシステムと、被害者遺族の感情との乖離の大きさです。主人公は、母を奪われた被害者遺族でありながら、同時に検察という組織に属する立場にあり、その二重の視点が物語を複雑で重層的なものにしていました。真実を追及したい気持ちと、組織の論理に従わざるを得ない現実。その葛藤が痛いほど伝わってきます。また、ドラマは「正義とは何か」「司法は誰のために存在するのか」という普遍的なテーマを突きつけてきました。被害者遺族にとっての正義、社会全体にとっての正義、そして組織にとっての正義は必ずしも一致しません。そのズレが、視聴者に深い問いを残します。役者陣の演技も見応えがありました。特に主人公が感情を押し殺しながら冷静に職務をこなす姿は、表面的には静かでありながら、その奥に渦巻く怒りや哀しみを強く感じさせ、説得力がありました。サスペンス要素としても緊張感が途切れることなく、最後まで目が離せませんでした。総じて、「テミスの求刑」は単なる犯人探しの物語ではなく、正義のあり方を観る者に問い直す重厚な作品でした。エンターテインメントでありながら社会派ドラマとしても完成度が高く、観終わった後に考えさせられる余韻が残る作品だったと思います。