京都面白大学第326講「災害学・災害社会支援者研修センター」第1回役員会 2024年11月20日19時~21時20分
(任意団体)「災害学・災害社会支援者研修センター」の設立の背景と目的と事業内容の概要
2024年10月11日 海臨山千手院にて
1, 設立の背景と目的
「災害学・災害社会支援者研修センター」は、すでに始まっている激甚災害多発時代を創造的に生き抜いてゆく活力と構想力のある社会支援者・コーディネーターを育成していくための研修およびそのための教育研究ネットワーク機関である。
すでに到来している超少子超高齢社会日本において、本年2024年1月1日に起こった能登地震と、9月21日に起こった能登豪雨被害のダブルパンチは、能藤半島の地域社会に大きな打撃を与えた。家を失い、生業も成り立たず、復興に向かう気力を萎えさせ、将来の暮らしのありように多大な先行き不安を与えたために、集落を離れる人が増大している。
この出来事は、日本列島の各地で進行してきた『地方消滅』(増田寛也、中公新書、2014年)が、地震と豪雨の二重被害で加速したことであり、日本国中に同様の傾向と危機がある。そうした中で、わたしたちは、激甚化する自然災害の中で地域社会を存続させ、その地域特性に沿った形での暮らしの再建と維持を図り、次世代につないでいかなければならない。そのためにさまざまな試行が必要である。
本センターは、そうした超少子超高齢超激甚災害社会日本において、次の世代にリレーしていくための力強く豊かな智慧と技法をあらゆる組織や権力に縛られずに自由かつ臨機応変に研鑽・研修する機関としてここに設立を発起する。
設立日は,第1回理事・監事・役員会を行なった2024年11月20日とする。
2, 事業内容本センターは目的を達成するために、次の事業を行なう。
1) 激甚災害社会の調査研究に基づく対策研究立案(研究部門)~調査研究については「能登学プロジェクト」(小西賢吾京都大学人と社会研究院特定准教授・井川裕覚東北大大学災害人文学特定助教・桑野萌金沢星稜大学准教授たち)と連携し、地道で息の長い研究調査に基づく対策立案を検討していく
2) そこで、自主的に活動する人材を育成する(教育部門)~本センターの主要部門となる
3) 諸種の機関や団体・個人と連携しながら災害支援を実施する(実践部門)~受講修了生たちの自主的な実践活動が中心となるが、受講修了生同士の交流とネットワークを絶やさず、年に1回は京都市左京区の「関西セミナーハウス」で合宿交流研修会などフォローアップ研修を定期的におこなう
3, 役員
センター長(代表理事):鎌田東二
副センター長(副代表理事):今村達弥(精神科医)
理事:加藤眞三(慶應義塾大学名誉教授・内科医)
長谷川敏彦(元日本医科大学教授・一般社団法人未来医療研究機構代表理事)
佐藤伸彦(ものがたりの街理事長・医師)
降矢英成(赤阪溜池クリニック院長・元日本ホリスティック医学協会会長・心療内科医)
今井洋介(長岡西病院ビハーラ病棟部長・日本仏教看護ビハーラ学会会長・医師)
稲葉俊郎(慶應義塾大学特任教授・医師、元軽井沢病院院長)
石野真輔(十条武田リハビリテーション病院リハビリテーション科部長・上智大学グリーフケア研究所非常勤講師・医師)
宮地尚子(一橋大学教授・精神科医・トラウマ研究)
三澤史明(九州大学附属病院心療内科・医師)
事務局長:大野邦久(株式会社自然代表取締役)、事務局:大野珠希、非常勤スタッフとして野々目月泉(僧侶、一般社団法人日本臨床宗教師会理事)
監事:島薗進(東京大学名誉教授・前上智大学グリーフケア研究所所長・日本スピリチュアルケア学会理事長)
藤井満(元朝日新聞者記者、輪島支局長4年)
・本研修センターは、まず、能登・穴水町の森本敬一NPO法人能登くいしん坊理事長の訴えに応えていく社会活動などをしていくための支援機関として出発する。
・オンラインでいくつかの授業をし、15科目程度のオンライン授業を踏まえて、比叡山の麓の関西セミナーハウスで土日の集中授業をしてワークショップ・演習などし、また副代表の今村達弥氏が院長・理事長を務める「ささえ愛よろずクリニック(https://www.yorozu-caretown.com/ )」を訪問し、実習的研修を行なう。
5、研修プログラムにおける主なオンライン科目と担当者
1,「災害学原論」鎌田東二(京都伝統文化の森推進協議会会長・京都大学名誉教授)・「災害学各論」森本敬一(NPO法人能登くいしん坊理事長)・「災害学各論」草島進一(鶴岡市議会議員・元神戸元気村副代表)・「災害学各論」諌山憲司(明治国際医療大学教授・救急救命士・僧侶)担当
2,「災害自然学」原田憲一(元山形大学・京都造形芸術大学教授・元至誠館大学学長・京都伝統文化の森推進協議会副会長、地球科学者・地質学者)・「防災フロンティア」里深好文(立命館大学防災フロンティアセンター長・教授)担当
3,「災害人文学」井川裕覚(東北大学災害人文学特任助教)・小西賢吾(京都大学人と社会研究院特定准教授)・桑野萌(金沢星稜大学准教授)担当
4,「災害社会学」金菱清(関西学院大学教授)担当
5,「災害心理学」やまだようこ・河合俊雄(ともに、京都大学名誉教授)担当(交渉中)
6,「災害精神医学・災害時医学・医療」今村達也・降矢英成・加藤眞三・宮地尚子(一橋大学名誉教授・トラウマ精神医学)・石野真輔担当
7,「災害時(緊急)支援演習」諌山憲司担当
8,「救急救命学」諌山憲司担当
9,「災害時ケア学」島薗進・今井洋介・石野真輔・鎌田東二担当
10,「災害ジャーナリズム・情報科学」藤井満(元朝日新聞記者)・米田亮太(共同通信記者・文化人類学)・服部久美恵(東京大学先端科学技術研究センターPD研究員)・大野邦久(京都大学大学院理学研究科・霊長類研究所研究認定退学)担当
11,「災害復興学」草島進一・三澤史明担当
12,「サバイバル術」関根秀樹 (原始技術史研究者)
13,「復興エンターテイメント(芸術・芸能・まつり)」鎌田東二・しんめいP・喜納昌吉(シンガーソングライター・元参議院議員)ほか担当(交渉中)
6,第Ⅰ期研修期間:2025年2月~4月:2月から15回(コマ、1回2時間合計15日30時間)のオンライン授業+一部対面授業を行なう。また、3月下旬に京都の関西セミナーハウスで2泊3日合計15時間の実習中心の総括授業を行なう。
7,研修日程(オンライン講義15回2025年2月6日(木)から4月25日(金)19時30分~21時30分まで原則毎週木曜日の夜に座学15講(ただし、最終回=15回目のみ金曜日の夜に実施)、3月21日(金)~23日(日)の金から日までの2泊3日の関西セミナーハウスでの実習+対面座学授業)
1,2025年2月6日「災害学原論~災害の捉え方と向き合い方」 鎌田東二(京都伝統文化の森推進協議会会長・京都大学名誉教授)OK
2,2月13日「災害学各論①発災急性期から慢性期の移行と課題」諌山憲司(明治国際医療大学教授・救急救命士・僧侶)OK
3,2月20日「災害学各論②阪神淡路大震災の経験から問いかけ学んだこと」草島進一(鶴岡市議会議員・元神戸元気村副代表)OK
4,2月27日「災害学各論③能登地震の経験から問いかけ学ぶこと」森本敬一(NPO法人能登くいしん坊理事長)交渉中
5,3月6日「災害自然学~地球科学・地質学の視点から」 原田憲一(元山形大学・京都造形芸術大学教授・元至誠館大学学長・京都伝統文化の森推進協議会副会長、地球科学者・地質学者)交渉中
6,3月13日「防災フロンティア~防災工学の課題」里深好文(立命館大学防災フロンティアセンター長・教授)OK
7,3月20日「災害宗教学」島薗進(東京大学名誉教授・前上智大学グリーフケア研究所所長・日本スピリチュアルケア学会理事長)OK
3月21日(金)~23日(日)集中実習と講義(第9講~12講)
3月21日(金)12時前に集合受付して昼食後、13時よりゆっくりと歩行「東山実習」関西セミナーハウス~曼殊院山~瓜生山~大文字山~山科踏破とレクチャ&交流・懇親 担当:鎌田東二・佐野文憲(庭師・一松造園代表)OK
3月22日(土)「比叡山実習」とレクチャー・演習「防災すごろく」「いきものあそび」「災害ジャーナリズム」 担当:諌山憲司・鎌田東二・藤井満OK
3月23日(日)「総括および受講生研修総括発表(各自20分」
8,3月27日(木)「災害医療学:災害医療と未来医療~山岳医療と救急救命の経験から」稲葉俊郎(慶應義塾大学特任教授・元軽井沢病院院長・循環器内科医)OK
9,4月3日(木)「災害精神医学①~災害とトラウマ」宮地尚子(一橋大学教授・精神科医・トラウマ研究)OK
13,4月10日(木)「災害人文学」井川裕覚(東北大学災害人文学特任助教)交渉中(基本的にOK)
14,4月17日(木)「災害精神医学②フランクルを読み直す」降矢英成(心療内科・精神科医、赤阪溜池クリニック院長・元日本ホリスティック医学協会会長)OK
15,4月25日(金)19時30分~21時30分「災害精神医学③災害と依存症」今村達弥(精神科医・ささえ愛よろずクリニック院長)OK