乙女のワルツ(歌:伊藤咲子/作曲:三木たかし)[ギター・ソロ]
演奏:大村拓 [クラシック・ギター・ソロ]
作曲:三木たかし(1945-2009)
作詞:阿久悠
編曲:大村拓
歌唱:伊藤咲子
主なカバー歌手:中森明菜、大竹しのぶ&甲本ヒロト、藤田 恵美
キーはト長調(原曲と同じ)
Title:”Otome no Waltz” (Waltz for the Maiden)
Performed by Taku Omura (classical guitar solo)
Composed by Takashi Miki
Words by Aku-Yu
Arranged by Taku Omura
Sung by Sakiko Ito
※これは私の2025年のテーマ「ギターで弾く三木たかし」の第3回配信です。
This is 3rd upload of “Takashi Miki on the Guitar “. It’s my main theme of 2025.
◎楽曲紹介
伊藤咲子5枚目のシングル。デビュー曲『ひまわり娘』から2曲は、アメリカ人作曲家が曲を書いていましたが、3曲目からは三木たかしが担当するようになり、以後三木がメインの作曲家となります。『乙女のワルツ』は、初恋の辛さを歌った青春歌謡で、冒頭のコーラスで歌われる「つらいだけの初恋 乙女のワルツ」という歌詞だけで、よくある甘ったるいアイドルソングではないことを格調高く宣言します。このように悲恋を歌っているにもかかわらず、曲想は一貫して明るいワルツ調になっており、そのことでかえって素朴な哀愁が漂ってくるのです。さすが三木たかしと言えましょう。また歌謡曲では珍しい3拍子の曲ですが、三木たかしには3拍子の名曲が多く、「3拍子の三木」との異名を付けたいくらいです。ちなみに個人的には、三木たかしの曲の中でも3本の指に入るほど大好きな曲です。
◎編曲のポイント
もともとシンプルな曲調なので、すんなりとギターソロに移し替えていくことができます。ただし一点だけ難所があります。それは終盤にサビを半音高く転調するところで、本来の変イ長調(♭4つ)にするとギターソロでは可動範囲が制限され、苦しくなります。そこでここではちょっと工夫して、もう半音高いイ長調まで移調することで、一気に弾く易くし、ラストのドラマチックな表現を可能としました。
◎本シリーズ「ギターで弾く三木たかし」について
三木たかしは、ポップスから演歌まで、さらには童謡、アニソン、ミュージカルまで手がけた昭和の大作曲家です。本シリーズでは、彼の業績を未来永劫残すため、ギター・ソロでその魅力を伝えようとするものです。しかし彼の楽曲はギターで弾かれる例は少なく、使える編曲も多くはありません。そこで基本的には自ら編曲して、演奏することにしています。その際、原曲をリスペクトし、なるべく原曲のテイストを失わないように努めます。(とはいってもギター・ソロでは無理なことが多いのですが。)変に編曲者の個性は出さず、和声はもちろんのこと、前奏、間奏、後奏から合いの手や副旋律や歌い回しまで、できる限り原曲に忠実になるよう心掛けています。今後三木たかしをギターで弾く場合のスタンダードとなれれば嬉しく思います。
#大村拓 #ギターで弾く三木たかし